雑談は無駄ではない~雑談の効用~
コロナのために在宅勤務が増え、外出や集まりも控え続けた状態が全国的、全世界的に広がっています。
ある意味で「無駄」の無くなった生活状況とも言えるのですが、「無駄」の代表格のように思われがちな「雑談」もまたコロナのために失われています。
在宅勤務になればちょっとした雑談もありませんし、外出も集まりもなくなればやはり雑談は生じません。
しかし、ここ最近、このような雑談が実は重要だったと見直す風潮も生じて来ています。
というのも、一日中在宅勤務をしていると、他人との接点が希薄になり、接点をもったとしても「仕事のこと」だけになりがちだったりして、結果、うつ病を発症したり、創作的な作業が進まなかったりするのです。
当然、仕事に限りません。家庭内では雑談があり得ても、家庭外の人間関係が希薄になると、個人が孤立し、社会的生き物である人間が人間らしく生きられなくなるのです。
そのため、企業では、あえての雑談の時間や場をオンラインなどで設けるなどの工夫を凝らしたりしています。
私も雑談の効用は以前からとても大切だと感じていた一人なので、事務所内であえて雑談をするきっかけを作るよう意識しています。
また最近では、スマホアプリのCLUB HOUSEの人気がうなぎ登りです。このアプリは個人同士の雑談などに用いるのに本当に便利で、コロナの中で他人との接点や雑談の機会に飢えている世界中の人々にウケるのはある意味当たり前といえるものです。
結局、人が人である以上、他人との接点を欠いた生活は息苦しさしか残りません。
「効率」ばかりを追い求める社会もまた持続可能性に富んだものとはなりません。
一見すると無駄の代表のような雑談から生まれたヒット商品も数知れません。
その意味で私たち人間は大いなる無駄の中に生きていると言っても過言ではないと思います。
なので、今日もみなさん、大いに雑談をしましょう。それが健康に生きる秘訣だと思います。
トラックバック
トラックバックpingアドレス:https://kakehashi-law.com/xoops/modules/blog/tb.php/946