「できないこと」を知ることの大切さ
ひとにはそれぞれ個性や得意不得意があり、ひとによって「できること」と「できないこと」の違いがある。
誰でもこのこと自体は「その通りだ」と思うことでしょう。
しかし、実際には我が子に対して「できるはず」とあれこれ求め過ぎたり、会社の部下に「なんでできないんだ!」と叱責してみたりということがままあります。
私は、学校の教育においては、「自分にできること」を知るだけでなく、「自分にはできないこと」「自分が苦手なこと」を知ることがとても大切だと考えています。
集団生活を送る中で、自分にはできないことを知ることが、その後の自分の人生の歩み方を考える上でとても大切なことだと思うのです。
なので、親にしても教師にしても、「なんでできないんだ!」などとできないことを責めるのではなく、むしろ「できないこと」に気が付けた点を重視し、「できること」に目を向けるようにするべきだと思います。
19世紀のイギリスの作家、医師であるサミュエル・スマイルズという方も
「私たちは成功からよりも、失敗からより多くの知恵を学びます。私たちはしばしばできないことを見つけることによって、できることを発見します。間違いを犯さない人はおそらく、決して新しいことを発見することはないでしょう。」
と述べています。
私は、この言葉も踏まえ、今年一年で、「自分にできないこと」を見つけて行こうと思っています。
*前提として、「できないこと」というのは、努力、工夫を重ねても自分には成し遂げえないということを意味します。それゆえ、努力、工夫もせずに「できませーん」というやり方は絶対にダメです!
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