法は優しい?
みなさんは、「法律」と聞くとどんなイメージを持ちますか???
おそらく、、、
「難しい、分かりにくい、関わりたくない」
という回答が多いのではないでしょうか?
実際、法律の文書は非常に難解で、難しい用語できています。
そんな、難しい言葉の羅列で出来ている法律ですが、実は人に優しい側面も多々あります。
たとえば、借金の問題で困った方には破産の制度があります。破産決定を受ければそれまでの借金はすべて帳消しとなります。いわば、自分の責任で作った借金でも、やり直しの機会を法は認めているのです。
また、何か犯罪を犯した人にも、執行猶予という制度があります。犯した罪に対して、服役を猶予されるのです。
しかも、執行猶予には、「再度の執行猶予」というものもあります。これは、一度執行猶予をもらった人が、その執行猶予期間中に再度、犯罪を犯した場合でも特別の事情があればまたもや執行猶予にしてくれるのです。
犯罪という事案に対して二度も赦してくれるのですから非常に懐が深いと思います。
離婚についても、夫婦としてスタートしたけれども、性格の不一致その他の理由からうまくいかない場合には離婚を認めてくれています。夫婦がうまくいかないんだから離婚なんて当然だ、と思うかもしれませんが、離婚を認めない考え方や宗教もあり得るのですから、やはり法は優しいと思います。
そして、離婚制度のおかげで、親権者や慰謝料、財産分与などを決められるのであり、人生の再スタートのための法律ともいえます。
他にも、法律は様々な形で人に優しい側面を持っています。これは取りも直さず、法律はすべて人の社会活動の中で生じた問題を扱うところ、人というのは過ちを犯すものであることを前提としているのです。
そして、人が人として一番素晴らしいのは、他人の過ちを赦すという考え方を持ちうる点です。何かの過ちに対して、いつまでも赦されることなく生きていくというのは非常に苦痛です。
しかし、法律はあくまで人を赦すことを視野に入れて作られているのです。単に難しいだけでなく、非常に優しい側面を持っているといえるのです。
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