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【トピックス】夏季休暇について(8月11日から15日は夏季休暇とします)

法律の庭

不倫相手に慰謝料を求めたら、「求償権を放棄するから半額にして欲しい」と言われた。「求償権」について知りたい。

不倫をした男性(A)と女性(B)は、Aの配偶者である妻(C)に対して不倫をしたことの責任を負います。

すなわち、AとBはCに対する共同不法行為責任を負うこととなり、AとBの責任は不真正連帯債務となります。

共同不法行為とは要するに、「二人で一緒にCを傷つけた」ということであり、不真正連帯債務とは、「AとBが連帯してCに責任を負う」ということです。

そして、Cは、AとBに対して①同時に請求することもできるし、②AとBのいずれかに請求することも可能です。

 

以上を前提に、多くのケースではCはBにのみ請求をすることが多いのですが、そのような請求に対してBから冒頭のような求償権放棄と請求額の半額に対する提案がなされることがあるのです。

そして、AとBが不真正連帯債務であることから、結局はCの慰謝料はAとBが一緒になって負担する必要があるのですが、CがBに全額支払いを求めた場合、後日、BはAに半額を負担してもらうように「求償」することができるのです。これが「求償権」です。

 

Cとしては後日、BからAに請求されるのを防ぐためには求償権を放棄してもらうしかないのですが、放棄する以上は慰謝料を半額にして欲しいとの提案を持ちかけてくるのです。

 

Cとしては負担してもらう慰謝料額が求償権を放棄してもらうことでいきなり半額になってしまうので納得しがたい気持ちになると思いますが、そもそも不貞行為についてはAとBの双方の責任である以上はやむを得ないところです。

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