弁護士費用が高額になるのは、弁護士による事件処理が法律の知識経験に基づくサービスであること、事件の内容に応じてオーダーメードであることによります。

事件の内容は、たとえば離婚事件でも、婚姻期間や離婚に至る原因、子どもの有無や人数年齢、離婚の際に求める条件など本当に個々様々です。弁護士は、個別の事件ごとに依頼者の方のお悩みを一から聞き取り、最善の結果をもたらすために必要な手続きを選択し、専門家としての知識経験を総動員して事件処理にあたります。

事件の内容に応じてオーダーメードであることから必然的に弁護士の事件処理には手間と時間がかかります。そのような理由から弁護士費用はどうしても高額となるのです。

これを例えると、スーツをオーダーメードで作る場合と似ていると言えます。量販店でスーツを購入する場合とオーダーメードでスーツを作る場合とではその値段に大きな差が出ます。その理由は、オーダーメードの場合には採寸や生地の選択、縫い方やボタンの選択など数多くのことについてお店との間で打ち合わせをし、自分の好みのスーツを専門家に作ってもらうように依頼します。必然的に時間も費用もかかります。そのためオーダーメードのスーツの方が量販店のスーツよりも高額となります。ですが、仕上がったスーツは量販店の物と比較にならない満足が得られるはずです。

弁護士の仕事の場合には、量販店のスーツに相当するサービスを提供することはできないので、必然的にオーダーメードスーツの場合のようにある程度高額となってしまうのです。